骨組みからもう一度。リノベーション工事
2026.06.11- 伊勢谷 有紀
- 内装
今回は現在進行中の
リノベーション工事の現場をご紹介します。
「古い家をどこまで直せるの?」
「リフォームとリノベーションって何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方にも、工事の流れをわかりやすくお伝えできればと思います。
01|まずは「スケルトン」にするところから
リノベーション工事のスタートは、建物を骨組みだけの状態にすること。
これを
スケルトン(躯体現し)と呼びます。
壁・床・天井などの仕上げ材をすべて撤去し、柱や梁といった構造体だけを残した状態です。
「壊すの?」と驚かれることもありますが、この工程こそがリノベーションの肝。
家の“素顔”をしっかり確認することで、見えない部分の傷みや問題点を把握できます。

解体が進み、柱・梁の骨組みと束石(昔ながらの基礎石)が現れました

土間と束石だけが残ったスケルトン状態
とてもきれいな現場です!これぞ、イッセイホームの現場です。
02|床を新しく。根太と鋼製束の施工
スケルトン状態を確認したあとは、床の下地から作り直していきます。
まず設置するのが
鋼製束(こうせいづか)。床を支える支柱のことで、高さの微調整ができるため水平な床を作るのに欠かせません。
古い家では「床がたわむ」「歩くとギシギシ音がする」というお悩みをよく伺いますが、
この鋼製束と根太(ねだ)(床板を支える横材)の施工でしっかり解決できます。
均等に並ぶ根太と鋼製束。整然とした下地が丈夫な床の土台をつくります
03|断熱材を敷き込んで、夏涼しく冬暖かい家へ
根太が並んだら、次は断熱材の充填です。
根太と根太の間に白いボード状の断熱材をぴったりはめ込んでいきます。
床下からの冷気や熱気を遮断することで、足元からの寒さが大幅に改善されます。
昔の家が「冬に床が冷たくて辛い」というのは、この断熱材が入っていないことが多いから。
見えないところへの丁寧な施工が、毎日の暮らしの快適さに直結します。

根太の間に断熱材がぴっちりと敷き込まれています。この一手間が後の快適さをつくります
04|構造用合板で床の強度をアップ
断熱材の上には構造用合板を貼っていきます。
通常の合板より強度が高く、床の剛性(かたさ・ゆがみにくさ)を高める役割があります。
これにより床がしっかりとした一枚面になり、地震の際に建物がねじれにくくなる効果もあります。

合板が張られた床は見違えるほどすっきり。庭の緑が窓から美しく見えています
05|耐震補強の要。筋かい金物の取付
工事のハイライトのひとつが、筋かいと筋かい金物の施工です。
筋かいとは、柱と柱の間に斜めに入れる木材のこと。
地震や台風などの横からの力(水平力)に対抗する、構造上とても重要な部材です。
そしてその筋かいを柱や梁にしっかりと固定するのが筋かい金物。
金物でがっちり緊結することで、大きな揺れでも筋かいが外れにくくなります。
現行の建築基準法でも取付が義務付けられている重要な金物です。

X字状に組まれた筋かい。
そして、筋交いの上下に金属が見えますね。これが筋交い金物です。
しっかり固定されています。この補強が家の命を守ります
「見えなくなる部分」にこそ、本物の価値がある
今回ご紹介した工程は、完成後には壁や床の中に隠れてしまいます。
完成した家を見ても、どこに断熱材が入っているか、金物がどこについているかはわかりません。
でも私たちは、「見えなくなるからこそ丁寧に」という想いで施工しています。
古い家を単に「きれいにする」のではなく、断熱・耐震・構造から見直して
長く安心して暮らせる家に生まれ変わらせる。それがイッセイホームのリノベーションです。
現場は引き続き工事が続きます。完成の様子もぜひお楽しみに!
またお伝えします。






